最近お客様との会話のなかで、




「腰痛もちだから腹筋頑張ってます!」




という言葉をよく耳にします。






果たしてこの『腰痛には腹筋』というアプローチは正しいのでしょうか?




単刀直入にいうと、腹筋だけしていても腰痛はほとんど治りません。




腰痛の種類によっては有効なアプローチになる可能性もありますが、改善には程遠いです。



ましてや腰痛の種類によっては悪化してしまう人もいるでしょう。



例えば、腰の骨が屈曲位(前屈み)になりやすい姿勢や、この動きで痛みが出る人は腹筋運動を一旦考え直すべきかも知れません。



腹筋運動を想像していただくと分かるとおり、これらの動きや姿勢を悪化させてしまうかもしれませんよね。



どういった動きや姿勢で症状が出るのか、普段の生活習慣、スポーツ、仕事・・・



腰痛といっても原因や症状は十人十色です。



腰痛患者の85%が非特異的腰痛(診察や画像診断で原因を特定できないもの)と診断されています。



つまり腰痛の原因の多くは



腰以外の部位や、画像診断では分からない不良な動作パターンにありそうですね。



具体的な原因の追究方法やアプローチ例は長くなりそうなのでまた次回書かせていただきます。



とにかく



絶対に腹筋をしちゃダメ!ということではありません。



『腰痛には腹筋』



この考えは早合点!ということです。



現在、腰痛だから腹筋を一生懸命行っている方、



今一度アプローチを考え直すべきかもしれません。

広沢玄太