先日、DNSの創始者 パベルコラー氏の特別公演が医科歯科大学にて開催され受講しました。
人間の神経系は姿勢や動作、歩行などの機能的動作をコントロールしています。この“モーターコントロール(運動制御)”は人生の最初の一年、赤ちゃんが生まれてから立ち上がるまで、に多くの部分が確立されます。 そのため、運動系の機能不全とそれに関連する症状を評価し修復するためには、モーターコントロールの神経発達の側面を理解することが重要になります。
リハビリテーションの世界に大きな影響を与えたボイタ、ルウィット、ヤンダ、ヴェレの各博士によって、神経発達とリハビリテーションの考え方は20世紀に革新的な進歩を遂げました。それを基にパベル・コラー博士は運動機能の修復と機能的動作の基本となる理論を体系化し、この新しい理論をDNS(Dynamic Neuromuscular Stabilization:動的神経筋安定化)と名付けました。
腹腔内圧の調節による矢上面の安定性と四肢機能の分化による同側と対側運動パターンを基本とするDNS理論は、人間の機能的動作を評価、修復、向上させる ための基礎理論となります。
SASS HP引用
写真から創始者コラーさんを想像すると、少し強面でコラーさんだけに怒りっぽいのではと勝手な印象を持っていましたが
実際の博士は、優しい眼差しで受講者と目を合わせ、うなずき確認しながら話される、聡明で穏やかそうな方でした。
午前中は講義、パワーポイントの資料をピックアップしながら、その場で伝えたいことを考え、お話していくスタイル、百戦錬磨という感じです。
午後は実際のアスリート2名を評価し、改善してく過程を丁寧に説明をされながら、勧める形式でした。
充実の7時間でありました。
私達はDNSを4年前から学び
3年前に法人化したカラダファインの基本理念となっています。
「人間は神経系から発達しそれにより筋肉や骨が形成される」
「静的な姿勢ではなく動的な姿勢にフォーカスする」
「この運動制御は本来人間に備わった素晴らしいシステム」
しかし多くの方はいくつかの理由でこれら姿勢制御機構が崩れています。
『脳神経、生活習慣、心理的ストレス、解剖学的な構造、内科的な病理』
これら問題により
矢状面の安定性、赤ちゃんが泣くこと(呼吸することで)腹腔内圧により最初に獲得すべき機能が失われている大人が多いのです。
そしてこれを改善するだけで、様々な問題が改善すること、4年間で多くの経験をしました。
この考え方がなければ、弊社はとっくに解散していたかもしれません。
改めてDNSを世界に広められた、コラーさんには拝みたいほどの感謝の気持ちであります。
合同会社カラダファイン 梁川玄太