自律神経を整えて、姿勢改善と慢性疼痛の緩和を目指す
私たちのカラダは、日々の生活や環境の影響を受けて、姿勢や体調が変化します。その根底には「自律神経」という非常に重要な役割を担うシステムが存在しています。カラダファインでは、体験セッション中に「休日の午前中はどう過ごされていますか?」「朝食には何を食べますか?」といった質問をすることがありますが、それは自律神経の状態を予測するための大切な手がかりとなるからです。
自律神経は、私たちのカラダを無意識にコントロールしているシステムで、交感神経と副交感神経という二つの大きな役割を担う神経に分かれています。交感神経は、いわば「アクセル」の役割を果たし、緊張や活動、ストレスに反応してカラダを戦闘モードにします。一方、副交感神経は「ブレーキ」の役割を持ち、リラックスや休息、回復を促します。
年齢とともに交感神経が優位になる
一般的に、年齢を重ねるにつれて交感神経が優位になる傾向が見られます。交感神経が優位になると、筋肉は緊張し、姿勢は前かがみや反り腰の状態に近づきます。これは、戦うための姿勢である「ファイティングポーズ」とも言える状態です。緊張状態が続くと、カラダは硬直し、肩こりや腰痛が悪化することもあります。
カラダの緊張を解くためのエクササイズ
四つ這いで背中を丸める呼吸法
四つ這いになり、呼吸に合わせて背中を丸めることで、副交感神経を活性化させ、カラダ全体の緊張を和らげます。このエクササイズでは、呼吸に集中しながらカラダの動きに意識を向けることが重要です。
ローリングでカラダの感覚を高める
床の上でカラダを転がす「ローリング」は、カラダ全体の感覚を高め、バランスと柔軟性を促進します。この動作は、筋肉のこわばりを解消し、リラックスを深める効果があります。
生活習慣の改善で自律神経を整える
自律神経を整えるためには、運動だけでなく、生活習慣の見直しが不可欠です。睡眠の質を向上させることや、バランスの取れた食事を心がけることは、自律神経のバランスを保つ上で非常に重要です。また、適度にリラックスできる時間を確保することも、心身の健康に大きな影響を与えます。運動だけでは、一時的にカラダや脳の状態が改善されても、すぐに元に戻ってしまうこともあります。カラダファインでの運動をきっかけに、ぜひ生活習慣全体を見直していきましょう。
パーソナルトレーナー/鍼灸師
梁川玄太