みなさんこんにちは。
今回セミナーを担当させていただきます、広沢玄太と申します。
セミナーに先駆けて、今回のトピックでもある大腿骨の前方滑り、後方滑りについて少しお話しします。
大腿骨の前方滑りとは股関節の屈曲、伸展時に大腿骨頭が前方に滑りだしてしまうことをいいます。
原因として、股関節前方支持組織の過剰な柔軟性や、持続的な股関節の過伸展を伴う姿勢など様々です。
続いて、大腿骨の後方滑りは股関節屈曲時に大腿骨頭が後方に滑りだしてしまうことをいいます。
原因として、股関節後方支持組の過剰な柔軟性や、繰り返しの過剰な屈曲動作など様々です。
従来では日本人は和式生活が中心の農耕民族であり、日常生活で股関節の過屈曲が起こりやすく
骨頭の後方滑りが起こりやすい、といわれてきました。
しかし現代の日本人の股関節をみると、多くの人が前方滑りであり股関節過伸展姿勢が多いと感じます。(現在、月平均50人と急激なペースで人の体を見させていただいております。)
現代の日本における生活スタイルが、洋式になっている(洋式便所の普及やソファー、テーブルでの生活)
ことで、股間節の屈曲(しゃがむ)が減っていることが原因の一つかもしれません。
最近はうまくしゃがめない子供が多いことも十分頷けます。
今回は私の現場活動の中で感じたことや気付いたこと、実際現場で必要なことなどを踏まえてお話しできればと思います。
セミナー詳細
「 股関節の不良な運動パターンの評価とアプローチ例ー相対的柔軟性や構造的特徴をふまえてー」