先日、妻が子供たちに「食事中は姿勢を正しなさい」と言っていましたが、姿勢を改善するには、日頃から意識が重要なのでしょうか?

叱られた直後は、姿勢を正していた子供はすぐに元の悪い姿勢に戻っていました。

意識が低く、だらしないから姿勢が乱れるなんて思われがちですが、あながちそうではないかもしれません。

姿勢をつかさどる器官は無意識の脳

姿勢をつかさどるのは無意識の脳の脳幹であり、意識的にコントロールする場所ではありません。

そもそも、四六時中、姿勢の事ばかり意識していたら、他のことを思考したりすることができません、だからこそ姿勢は無意識でコントロールできるようになっているのです。

そして、脳幹は以下の感覚の情報をもとに姿勢を決定しています。

視覚、前庭覚、体性感覚これらの情報をもとに姿勢を調整しているのです。

脳は環境に応じて無意識下で姿勢を決定している。

感覚は脳にとっての栄養

デスクワーカや主婦の方などはカラダ動かす機会が少なく、さらに偏ったカラダの使い方をしていることで、これら感覚情報が不足し、脳にとっては栄養不足でボディーイメージがない状態に、したがって、体は緊張しストレートネックや猫背反り腰し、お腹ぽっこりになってしまいます。

ローリングの驚くべき効果とは

ローリングは姿勢に関わる3つの感覚、視覚、前庭覚、体性感覚を同時に刺激します、脳にとっては栄養たっぷりで、姿勢を改善するには有効なエクササイズです。

ローリングを行うと脳にとって自分の身体がどこにあって、どう動くかが明確になっていき、ボディーイメージが鮮明になります。ボディイメージが高まると姿勢を良くする効果のみならず、自律神経の安定や慢性的な肩こり腰痛の緩和、めまいの改善など、様々な効果が期待できます。

ローリングエクササイズ横

ローリングエクササイズ縦

筋肉のバランスを整えることも忘れずに

日常、運動不足の方は、使い過ぎの緊張している筋肉とサボっている筋肉の差が大きくなっていることが多く

筋トレで鍛えるより、ご自身のカラダの状態にあったゆっくり丁寧なエクササイズが重要!

緊張している筋肉をストレッチしたり、サボっている筋肉にスイッチを入れて、筋肉のバランスも整えましょう。

カラダファイン パーソナルトレーナー/鍼灸師
梁川玄太