ジムなどで、たまにどこかを庇ったようにびっこを引いて

 

 

体を左右に揺らしながら歩いている人を見かけます。

 

 

とても膝に負担がかかりそうな歩き方で

 

 

案の定、話してみると膝が悪くて病院に通っている方や

 

 

昔膝を怪我したことがあったりするわけです。

 

 

この時ふと考えるのですが

 

 

あの人は、膝を悪くして庇っているうちにあのような歩き方になってしまったのか

 

 

または、元からあのような歩き方をしていることが原因で

 

 

だんだん膝の軟骨がすり減り、骨のアライメントや形が変わってしまったのか。

 

 

 

 

 

「鶏が先か、卵が先か」という言葉がありますが

 

 

これは、卵から鶏は産まれ鶏は卵を産むというサイクルが

 

 

卵と鶏のどちらから始まったのか、という因果性のジレンマをあらわした言葉です。

 

 

これを先ほでの話に当てはめると

 

 

曲がった骨やすり減った軟骨などの「構造」が壊れてしまったのが先か

 

 

変な歩き方や体の動かし方などの「機能」の問題が先か、ということです。

 

 

 

 

この「構造」の問題から「機能」の問題に発展してしまうパターンと

 

 

「機能」の問題から「構造」の問題に発展してしまうパターンは

 

 

どちらも存在します。

 

 

例えば昔膝の大怪我をして、今は全く痛みはないが

 

 

痛かった時にしていた変な歩き方を今でもしてしまう。

 

 

これは先ほどの

 

 

「構造」の問題から「機能」の問題に発展してしまうパターンの典型的な例です。

 

 

逆に「機能」の問題から「構造」の問題に発展してしまうパターンですが

 

 

残念ながらフィットネスクラブ内には

 

 

こちらのパターンに陥る可能性をお持ちの方がたくさんいらっしゃいます。

 

 

 

 

我々パーソナルトレーナーはどんなにゴットハンドでも、

 

 

壊れてしまったもの、つまり「構造」を治すことは出来ません。

 

 

我々が介入できる大部分は、変な歩き方や体の使い方を治すこと

 

 

つまり「機能」を治すことにあります。

 

 

ぜひ、将来のご自身を思いやり

 

 

「構造」の問題に発展する前に

 

 

「機能」に問題がないか、見つめ直してみてください。

 

 

ティップネス草加・川口パーソナルトレーナー
広沢玄太