こんにちは。
ティップネス草加・川口パーソナルトレーナーの広沢玄太です。
先週の土日にお休みをいただき、
PRI(Postural Restoration Institute)の基礎コースの一つである
マイオキネマティック・リストレーション(腰椎骨盤大腿部の統合的アプローチ)に参加してきました。
PRIの基本コンセプトとして、「ヒトの体は左右非対称」という導入から始まります。
そもそも人間は左右非対称な構造や機能を持っているので
従来の、左右同じトレーニングをしてバランスを整えていく、といった考えとは一線を画し、
左右で違ったエクササイズをすることが特徴です。
この左右非対称という事実を受け入れられない限り、前には進みません笑
例えば運動時の脳の活性化の左右差(左脳の活性化)、鼻の穴の大きさの左右差
肺の大きさも右が3葉(部屋の数)左が2葉と、右のほうが大きくできており
肝臓は右寄り、心臓は左寄りに位置していますね。
そして、コア部分の天井を構成する横隔膜にも左右差があります(右が左に比べて大きい)。
改めて考えると、ヒトは色んなところに左右非対称な構造や機能を持っていることがわかりますね。
みなさんも何か人体の左右非対称を見つけたら是非教えてください!
そして人間はこの左右非対称によって構造的なバランスをとり、
相反性交互運動によって機能のバランスをとっています。
そして今回のマイオキネマティック・リストレーションの肝になる
アンテリアインテリアチェイン(AIC)という多関節筋連鎖があります。
このAICは人体の左右に存在し、
左側のAICならL-AIC、右側のAICならR-AICと表現します。
L-AICは右側荷重時にスイッチが入り、R-AICは左側荷重時にスイッチが入ります。
人間はこの左右のAICのスイッチを交互にオンオフを繰り返すことによって綺麗に歩くことができるのです。
しかし、先述の通り人間は左右非対称な構造的特徴があり、
特に横隔膜の左右差、肝臓や心臓の位置から左の横隔膜が過緊張を起こしやすくなっており
L-AICがスイッチオン状態が続き、オフになり辛い構造と機能的特徴があります。
PRIではこれをL-AICパターンに陥る、という言い方をします。
つまり人間は右側荷重になりやすく、AICの関係から左寛骨の前傾・前方回旋、右寛骨の後傾・後方回旋、仙骨の右斜軸でのニューテーションに伴う腰椎の右回旋
代償的に胸椎の左回旋、左大腿骨の外転外旋、右大腿骨の内転内旋位に陥りやすい特徴があります。
PRIの目標としては、このL-AICパターンのスイッチをしっかりオフにでき
相反性交互運動がスムーズにできる
つまり右足と左足でちゃんと交互に歩けるようになりましょう、ということです。
とてもマニアックそうですが、突拍子なことを言っているわけではなく
ちゃんとした裏付けと普遍的な事実を、掘り下げに掘り下げて、
一貫したシステムとして構築していることがすごいです。
今までなんとなく現場で感じていたこと(右のお尻が垂れやすい、左の大腿外側部の過緊張、2パターンの梨状筋症候群など)がうまく繋がっていき、とても勉強になりました。
PRIにおけるテスト法やエクササイズは、一見簡単なように見えてとても難しく
少しでも誤差があると、真の検査結果は出てきません。
皆様のお身体のスタイル、健康維持のため
これからチームでどう現場に落とし込んでいくか、訓練に訓練を重ねていきたいと思います。
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